~時恋~ トキコイ
「ここは……どこ?」
「ここは九尾が住む、炎火(えんび)という里だが」
「九……尾…??」
現実離れした話に頭がついていかない。
「本当に、ここは九尾の住む里なの?」
「そうだといってるだろう。それよりお前、どこから来た。見慣れない着物をきているが」
「わ…私は友坂 沙織。人間です」
「人間……だと!?」
そういうと銀髪の青年は顔色を変え、
「俺についてこい」
と言って、先へと進む。