言葉―ありがとうアロマ―
罪
生きているのかどうなのか…
横たわっている犬がいる、と…。
私たちはその場所へ慌てて駆け付けた。
暑い夏、熱中症も心配して、アロマに飲ませる水も持って…。
けれど…
再会できたのは、もう動かないアロマだった。
獣医先生がアロマを見て、車ではねてここへ投げたのだろう、とおっしゃった。
ガスもたまってないしと…そんなに時間も経ってなかったのだろうか。
あんなに探したのに、なんで見つけられなかったんだろう…。
悔しかった。悲しかった…。
人目を気にする私が人目もくれず泣いてしまった。
もう、後悔しかなかった。
アロマをはねた人への憎しみは当然ある。
けど…それだけじゃない。
私は、私の中で自分を責めていた。