うん、きっとこれが運命ってやつだ。
~ももside~ in学校
も「あ、あのそろそろ学校に。」
良「あぁ!そうだった!」
良「棚咲さん!僕、昔みたいに弱いままは嫌だから、棚咲さんを守れるような男になる!」
も「えっ?あ、うん!でも、やっぱ可愛いね!女装してるからかもだけど、あの頃のままだね!」
良「あの頃のままか...((やっぱり泣き虫良のままなんだ。それに、可愛いってあんま嬉しくないし。」
なんかブツブツ言ってる...。
も「...えっと、それじゃあ!」
良「あぁ、うん!」
ーーー休み時間ーーー
智「どうされたんですか、棚咲さん。そんなところにつっ立ってて。」
も「ってえ!?葉沼君いたの!?」
智「はい。今来ました。ボーッとしていたみたいだったので、具合でも悪いのかと...。」
も「大丈夫だよ!ちょっと考え事してただけだから!」
智「そうですか...そういえば棚咲さん、さっき南里君に会ったんですか?」
も「うん。ていうか、何で知ってるの!?」
智「さっき、南里君が来て『僕、ももちゃんに会えたんだよ~♪』と嬉しそうに話してたんで。」
も「あ、そうなんだ。」
智「南里君を見てびっくりしたと思いますけど、変な人ではないので。安心してください!」
も「...うん。」
・
・
・
♪キーンコーンカーンコーン
いつも通り授業が、終わりました。
宮「はい、今日はここまでー!さっさと帰れー!」
唯「もも~!帰ろ~♪」
も「うん!」
唯「あぁ、部活決めなきゃだね~。ももは何部に入る~?」
も「あぁ、部活か~。」
唯「やっぱり、テニス部~?すごかったもんね!中学の時!」
も「唯ちゃんだってテニス部だったじゃん!試合出てたじゃん!」
唯「え?あぁ、そーだけどさー。新しい自分になろうかなって!」
も「え~?そうなの?」
唯「ねぇ!もも、あそこにいるの今朝の美少女じゃない?彼氏でも待ってるのかな?」
も「あ!」
いや、あの美少女は男だからな~。
ジーっと南里君の方を見ていると、南里君が私達に気づきました。
良「はっ!棚咲さん!」
唯「え!?もうお友達!?ズルい!私ともお友達になろ!」
良「もしかして、この方棚咲さんのお友達?」
唯「はいっ!ももの親友の琴原唯です!」
良「えっと、私は南里良です。」
あれ?今、私って言った。僕じゃなくて。
唯「良...男みたいな名前だね!」
も「Σギクッ!」
これってバレちゃいけない感じなのかな!?
良「はい。私、男です。」
唯「えええええええ!?!?!?男!?!?!?じゃあ、この人女装してるってこと!?はぁ!?」
も「え!?言っちゃって良かったの?」
唯「((混乱))」
良「はい。だって、棚咲さんのお友達って聞いたから、そんなにベラベラ他の人に言わなそうだし。」
唯「ってか、ももはこの人が男だって知ってたの!?」
も「...う、うん。だって、幼稚園のときの幼なじみだから。」
唯「え!?この人もももの幼なじみ!?((さらに混乱))」
も「うん。そうだったんだよ。」
良「よろしくお願いします!じゃあ、さよなら!棚咲さん!琴原さん!」
も「さよなら~!南里君!」
唯「君付け?さん付け?」
も「みんながいるときは、さん付けの方がいいかも。」
こうして、高校生になって二日目が終了した。
...が、悲劇はまた起こるのであった。