anjel
みっくん先輩の背中には、『幻想』って書いてある。
「えー。分からないや~」
「だよね~」
何て読むんだろう……
すごく気になる……!!
「どっか分からないとこあんの?」
「わ、長谷川先輩!!」
いつの間に!
「朱里と、みっくん先輩の背中の文字、
何て読むのかなあって考えてたんです」
私がそう言うと、みっくん先輩はイタズラっぽく笑う。
「あそこらへんの先輩なら知ってるんじゃない?」
先輩が指さしたのは、フィールド長さんとそのお友達さんたち。
その他の先輩は、知らないのかな?
「じゃあ、あたし聞いてくる!!」
朱里が勢いよく立ち上がって行った。
わ、私も行こうかな……
すごく気になるし……