anjel
「幸望ちゃん、泣いてるの~?」
みっくん先輩が笑いながら言う。
「だってー…」
うー。
みっくん先輩見ると、また涙が……
「ありがとうなあ、幸望ちゃん」
そう言って、先輩は私を抱きしめた。
…え?
「はい、もー泣かない泣かない」
親指で、私の涙を拭ってくれる。
そんな仕草にキュンとしてしまった。
私の頭を数回ポンポンして、私にトロフィーを渡した。
「え、いいんですか?」
「幸望ちゃん泣いてくれてるし♪
あ、咲希!写真撮って~」
「はいはい」
そう言って、咲希先輩が写真を撮ってくれた。