anjel
「俺のこと、嫌いになった?」
いつも毒舌ばかりはいてて、
強気な発言しかしなくて、
俺様な態度の翔輝。
そんな翔輝の口から出た言葉とは、到底思えなかった。
「どうして…?
それ、私のセリフだよ……」
私の方が、嫌われる立場にあるのに。
翔輝の事なんか、嫌いになれるわけないのに。
「だってお前、先輩と飯食いに行ってから
俺のこと見てねーじゃん。」
さらにぎゅっと抱きしめられる。
「だから、先輩の事好きになったんじゃねーかって……」