anjel
先生に怒られても知らないからね!
「朱里!!静かにしなさい!!」
「はーい」
ほら、怒られた。
「いやー翔輝くん最高だね!」
さっきより声のボリュームを落としながら喋る朱里。
先生の言うことは、ちゃんと聞くみたい。
「何が最高なの?
しばらく意味が分からなくて困ってたんだから」
「嫉妬心丸出しじゃん。
幸望ったら愛されてるね~♪」
「……ばかにしてる?」
「してないしてない」
朱里ちゃん。顔、笑ってるからね。
ったく。
嫉妬してるからって、愛されてるかどうかは分からないんじゃないの?
ただ単に、幼なじみの意地とか………