anjel
幸せそうな咲希先輩を見てると、こっちまで笑顔幸せになる。
「実は、幸望ちゃんのおかげなんだよ?」
「え?」
突然そんな事を言う先輩。
「幸望ちゃんの歌声聞いてたら、元気出てきて…
ずーっと告白しようと思ってたんだけど、
勇気でなくてね……
でも、学祭の時の幸望ちゃんの歌を聴いて、
頑張ろう!って思えたの」
思い出しながら、ニコっと笑う先輩。
「1つだけ、恋の歌があったでしょ?
片想いしてる友達へ、エールを送る歌。」
確かあの歌は、私がよく屋上で歌ってた歌で、
みっくん先輩が「歌い慣れた曲も入れとこうか」って言って決まったんだっけ。