anjel
「幸望!!」
力強い声とともに、ぎゅっと抱きしめられる。
強く抱きしめられているのに、どこか心地良い。
「せん……ぱい………」
私があの事を話した時も、こうやって抱きしめてくれた。
何もかける言葉ないって言って、ただひたすらぎゅってしてくれてた。
今も、同じように……
「大丈夫…大丈夫だから………」
みっくん先輩に抱きしめられると、本当に安心する。
嫌な声も聞こえない。
思い出したくない映像も見えない。
"大丈夫"って言われる度に、本当に"大丈夫"だって思える。