anjel







「咲希はいなくならないから。大丈夫だから。

 咲希は幸望ちゃんのおかげで幸せになれたんだよ?

 これから起こる事なんか考えないで、

 今目の前にある出来事だけ見てよ。」


「そうだよ、幸望ちゃん」


咲希先輩が、みっくん先輩の後ろから顔を出す。


「何があったか知らないけど、私、今本当に幸せだよ?

 幸望ちゃんのおかげなんだから!」


「だから、もうこうやって思い詰めないでよ。

 俺、言ったでしょ?笑ってって」


全てを包み込むような笑顔で、みっくん先輩は言う。


「俺の前では、笑っててよ。

 幸望ちゃんの笑顔見てると、こっちまで笑顔になれるし♪」







 
< 261 / 600 >

この作品をシェア

pagetop