anjel
何なのよ、急に……
少しむかついたけど、おいしそうにカレーを食べる翔輝を見てたら、そんな気持ちはどこかへ飛んでいった。
「おかわり」
「まだ食べるの!?もう4杯目だけど…」
「まだ腹いっぱいになってねーの」
そうは言っても、結構な量を食べてるはず。
翔輝ってこんなに大食いだっけ……?
「じゃあ、少なめにしとくね?」
私はそう言って、軽くご飯をよそう。
「はい」
「さんきゅ」
そう言って食べ始める翔輝を真正面から眺める。
なんか、いいな。こういうの。
私が作った料理を、おいしそうに食べてくれる彼氏を見てるのって。
なんだか……2人暮らししてるみたい………
私は心の中でそう思って、思わず微笑んだ。