anjel







相変わらず明るい先輩。


こっちまで明るくなれるから、不思議。


「もうすぐで学校にも来なくなるからなあ」


名残惜しそうに校舎を見渡す先輩。


「…寂しくなります。」


「だね~」


先輩方が学校来なくなる前に、


みっくん先輩に会いたいなあ………


「幸望ちゃんは、将来の夢とか決めてる?」


「いえ…全然。

 歌手になれたらなあ…みたいな、

 浅はかな夢は持ってますけど」


あはは、と空笑いをする。


そんな私の言葉を聞いて、亮二先輩は目を見開いた。







 
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