anjel
「でも、先輩の話を聞いて、かっこいいって思ったんです。」
"デビューしたい"なんて、なかなか言えない。
「そんなの無理だって」って言われるかもしれない。
それでも、先輩方はそう言った。
みんなが簡単に言えない事を言ったんだ。
自分たちの、信じる道を進むために。
「……そんな先輩方の道に、私もついて行きたいって思いました。」
「幸望ちゃん…」
「ボーカル、やらせてください。
お願いします!!」
さっきの亮二先輩に負けないくらい、頭を下げる。