anjel
「じゃあ最後に団長から一言でも」
「あ、はい」
先生に言われ、教壇に立つ。
「えっと。
団長をやらせてもらう事になりました、
青山幸望です。」
「よっ!青山さいこー!」
き、岸本くん……
岸本くんの言葉に、みんなが拍手する。
「今までの団長さんたちみたいに、
みんなをまとめたり出来ないかもしれないけど…」
……ううん。
きっと、みっくん先輩みたいには、なれない。
だけど。
「…でも、みんなが楽しいって思えるような、
そんな学祭にしたいと思います!
頼りないですが、よろしくお願いします」
そう言って深々と頭を下げる。
すると、大きな拍手が聞こえてきた。
「青山がんばれ!」
「うちらがサポートするからね!」
そんな声援も聞こえてきた。
私は顔をあげて、笑顔を見せた。
これから、本当に頑張ってみせる。
だから、応援してください。