anjel
「そう。その先輩」
「みっくん先輩みたいになりたいって思うけど、
私には無理だもん。」
そう言うと、ふーんと言って、先に教室に入っていった。
ちなみに今は移動教室の帰りで、
珍しく翔輝が話しかけてきたから一緒に教室に戻ってきた。
いつもは学校で話さないもんね。
私は基本友達といるし、翔輝も仲いい人といるみたいだし。
教室に入ると、朱里がニヤニヤした顔でこっちを見ている。
「…なに?」
「べっつに~♪
久しぶりに幸望が翔輝くんといるところ見たなあって」
「毎朝一緒に来てるよ?」
「そんなの前からじゃない」
朝見るのは飽きたの~と言う朱里。
そんなこと言われても…ね?