anjel








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From▷みっくん先輩

もうすぐオープニングだよね?
幸望ちゃんのことだから、
緊張してるでしょ(笑)
落ち着いて、リラックス!
後ろの方で見てるからね(^^)
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みっくん先輩………


いつもの優しい言葉にホッとする。


「幸望?

 そろそろだぞ!」


「あ、うん!」


柳崎くんに言われ、携帯をポケットにしまう。


ゆっくり深呼吸をして、みっくん先輩の笑顔を思い浮かべた。


大丈夫。


先輩が見ててくれてる。


私は顔をあげてステージに出ると、


みんなに背中を見せて立った。


「黒団団長ーー!!

 青山幸望ーーーー!!!」


司会の人がそう言ったのを確認して、


私はみんなの方を向く。


さっと目で体育館の中を見渡すと、


後ろでみっくん先輩が立っているのが見えた。


遠目だけど、微笑んでいるのが分かる。


私は大きく息を吸って、


「せーのっ!!」


と大声をあげた。


すると、


「「「「「エンジェルー!!」」」」」


と黒団のみんなが叫んでくれた。


「みんなにハッピースマイル届きますように!」


私はそう言って、他の団長さんが並んでいる隣に並んだ。








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