anjel
「「「団長今までありがとうー!!!」」」
パンパンっとクラッカーの音がして、
思わず目を見開く。
教室の中にはクラスメイトはもちろん、
同じ団の後輩たちが全員いた。
「幸望先輩!
学祭楽しかったです!!」
「幸望先輩が団長でよかったです!」
「青山さいこー!!!」
「幸望おつかれさま♪」
みんなから声をかけられ、泣きそうになる。
黒板や教室が飾り付けされてて、
ハルが帰り道ゆっくり歩いていた理由が分かった。
私のために、こんなにいっぱいしてくれて、
笑顔を見せてくれるなんて。
今、私、世界で一番幸せかもしれない。
「みんな……
ありがとう……!!!」
涙が頬を伝っているのが分かる。
それでも、笑顔でみんなに”ありがとう”と伝える。
感謝の言葉だけじゃ、本当に足りないくらい、
「ありがとう!!!」