anjel








「やっぱ、みんなに話してよかった…」


なんてみっくんが言うから、


嬉しいのに、涙が止まらない。


私たちのこと、ちゃんと信頼して、


話してくれてるんだって思ったら、


すごく心があたたかくなる。


「でも、そろそろ暑いかも…」


みっくんがそう言うと。


「…亮二離れろ」


「俺だけ!?」


「…お前が一番外にいるんだ。早く離れろ」


「ちぇーっ」


「…暑苦しい」


「翔ひどくない!?」


「はいはい、亮二機嫌直せって〜」


亮くん、奏ちゃん、翔、私の順で、


みっくんから離れる。


見ると、いつの間にかみっくんの涙は止まっていた。


「みんな、ありがとう」


そう言って笑うみっくんの顔は、


少し前の笑顔に戻って来ている気がした。


「…俺らは仲間だ。」


「いつでも、相談しろよ?」


「瑞希のためならどこからでも駆けつけるよ」


「私もです!」


3人とそう言って、笑ってみせると、


またみっくんは泣きそうになっていた。











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