今日からトップ!?




「聞いた?
昨日、この学校の生徒が身長高い男に担がれて連れて行かれてたんだって」

「え、物騒ー!」







はい、間違いなく私です。


どうやら、竜くんに担がれていたところを見られてしまったらしい。



運の良いことに、顔は見られてなく、私だとはバレてない。




あとで秀太郎のやつ、しばいてやる!!






「朝からあの噂でもちっきりねー。
ここらへん、不良グループ多いから心配ね」



千秋がジュースを片手に言う。



その不良グループのトップになりましたとか・・・言えない。




やっぱり、ありえない、ありえなさすぎる。




「ま、頼は高島くんに守ってもらえるから、いっか!」



「ちょ、千秋!!」



「どうなのよ?
告白まだしないの?」





「するわけないよ。
私なんかが、高島くんと付き合えるわけ・・・」



「何言ってんの!
分からないじゃない!
行動あるのみよっ」




「・・・ううん。

まだ今は見てるだけでいいや。

あ、でもね!
試合に誘われたの」


「やったじゃん!」










「おーい、末吉頼、斉藤千秋、
お前らもうチャイムなってんだぞー。

いつまでも喋ってないで、席つけー。」




気づくと、みんな席について、
教卓のところには、先生。






「うわ・・・」





私と千秋は赤くなって、早々と席につく。




クラスの皆は大笑い。



高島くんも笑ってる・・・




私、醜態さらしてばっかじゃん。








高島くんの試合は、明後日・・・




楽しみだな。










「あ!そうだっ!!」









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