今日からトップ!?








「高島くん・・・」



応援にきてくれないか?だってさ!

私が応援したら、勝てそうな気がするってさ!





私は高島くんとの会話を思い出しながら、帰り道を歩く。


いや、もはやスキップレベルかもしれない。



きっと、今世界中で一番幸せそうな顔してるんだろうなぁ。









「なんだ、そのニヤけ顏」







はい?




急に、幸せ気分から一気に現実に引き戻される。




「うわ、秀太郎・・・。」



17歳にしては、少し低めの身長。
明るめの茶色の髪は、ワックスで整えられている。


そして、この童顔。




幼馴染の西井秀太郎。




こんなんでも、地元で有名な不良グループ"ACE"の一員。



不良っていっても、全然悪いやつじゃない。


いいやつ・・・だと思う。




「なんか、いいことでもあった?」



「秀太郎には関係ないでしょ?
ほっといてよ。」



私は秀太郎を置いて、再び歩き始める。



「頼、あんさ、お願いあるんだけどさ・・・」



「なに?



え・・・」




気づくと、私は長身の男の人に担がれていた。



「え、ちょっ、待って!
下ろして、下ろしてってば!!」



必死に暴れるが、男の人には全く通用しない。


よく鍛えられた体だなぁ。

って、違うか!!




「秀太郎っ、あんたねぇっ」



「頼、眺めいいだろ!!

竜、アジトに連れてっちゃって!」




秀太郎の合図に、長身の男の人は、ゆっくり歩き始める。















< 3 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop