今日からトップ!?
[侑哉side]
久しぶりにここへ来た。
"BRAIN"
僕が前にいたチーム。
「侑哉、案外来るの早かったですね?」
ほくそ笑みながら、白野江が出てきた。
ここのトップ。
白野江 壱。
僕の大嫌いなやつ。
こいつは、僕の頭脳を利用していた。
こいつのやり方は、本当に卑怯で、嫌い。
僕はこいつのロボットでいるのが嫌になり、このチームをぬけたんだ。
"なぁなぁ、台形の面接ってどうやって求めるんだっけ?"
"・・・は?"
ノブと出会った時のことは、まだ鮮明に覚えている。
"小学生レベルだよ。"
"いやいや、俺さ、妹のために脳細胞、お母さんのお腹の中に忘れてきてるからさ!"
変な言い訳だと思った。
"(上底+下底)×高さ÷2!"
"なるほどー!
よっしゃ、解けた!クロスロード!!"
・・・クロスワードでしょ。
この人、馬鹿だ。
"よし、なぁ、解けた記念に、一緒にパフェ食べに行こうぜ!"
"やだよ。"
"お願い!
一人で食べるより、絶対キミと食べた方が楽しいじゃん?"
ノブはそう言って笑った。
僕はその時、初めて
僕の頭脳でなく、僕自身が求められた気がした。