今日からトップ!?








「これ、どういうこと?」



僕は、パソコンに送られてきた写真を、白野江に見せる。





頼の制服姿・・・







「まさか、ACEのトップが、女だったなんて・・・」




「それはっ」





「末吉頼・・・

ACEのトップ、末吉信の双子の妹。
末吉信が行方不明なため、代わりにトップとなる・・・



まぁ、こういったところでしょうかね。」




白野江は、ほくそ笑む。



その笑い方、とっても不愉快・・・




「ACEって、案外生ぬるいですよね?
スパイなんて簡単に送りつけることができる。」



「スパイ?」








そういえば、見覚えの無い奴が一人、紛れてたっけ・・・







「で、なに?バラすの?
バラしたところでどうなる?
ノブがいないところ狙って攻めてきたって、秀太郎も竜もいるから、簡単にはやられないよ。」





それに、頼だって、実は強い。







「学校・・・」




「はっ?」






「バレたら、退学になるでしょうね?」




「っ・・・」











"学校にバレたりしたら、許さないからね。"






「・・・くそっ」





「侑哉が言うとおりにさえしてくれれば、バラしたりなどしませんよ?」



白野江は、勝ち誇ったように言う。








こういうのを、卑怯って言うんだ。



ACEのメンバーだったら、絶対こんな卑怯なことしない。


正々堂々戦う・・・












「・・・で、何すればいいの?」









本当は嫌だけど、
こんな奴の言いなりになんてなりたくないけど・・・





でも、ACEのトップを・・・


頼を守らなくちゃ。







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