今日からトップ!?
[頼side]
「わぁー、高島のやつ、また点入れたわよっ」
千秋がバシバシと、背中を叩いてくる。
千秋はスポーツ観戦が好きだから、こういう試合を見てると、いつもでは考えられないくらい、熱くなる。
「うん・・・」
高島くんは、さっきからずっと、ボールを奪っては、点を入れている。
すごい・・・かっこいい。
高島くんの手首には、ミサンガが揺れていて。
私の作ったのをつけてくれてる・・・って思うと、ほんと、もう、
「頼、ニヤけすぎ。」
口元が緩みっぱなし。
ヴーヴー・・・
制服のポケットに入っている携帯が震える。
電話?
ディスプレイを見ると、侑哉くんだった。
私はトイレに行ってくると言い、静かなところへ移動する。