今日からトップ!?
集まる恋のベクトル。
「おっはよー!」
今日も元気にアジトへ出勤!
・・・したのはいいが。
「何してんの?」
そこには、睨み合う三人。
「あ、頼おはよっ!」
私に気づいた秀太郎が、コロッと笑顔になり、私のところへ近寄ってくる。
「よっ、頼。」
竜くんは、優しく微笑み、秀太郎の肩をしっかり掴んで、動けないようにしている。
「頼、おはよ!」
侑哉くんは、私のところへ走ってきて、そして私の頬にキスをする。
ん?
キスっ!?
「侑哉っ、てめぇっ!!
何しとんじゃ、われ!」
秀太郎が、怒る。
「え、おはようのキスだけど?」
「なに堂々と頼に触ってんだよ。」
竜くんも怒る。
「竜も触りたいの?
意外にムッツリスケベなんだね」
「あ?」
竜くん、さらに怒る。
「もう、なにこれっ!!」
侑哉くんのあの一件以来、この三人の様子がおかしい。
仲は良いと思う。
とても仲は良いんだけど・・・
なにやら火花が散ってるようで。
「とうとう、侑哉さんまで参戦したな。」
「秀太郎さんに、竜さんに、侑哉さん。
ヨリさんは誰を選ぶのかな。」
「いやいや、ヨリさんは学校に好きな人が・・・」
「そもそも、鈍感なヨリさんが、秀太郎さんたちの気持ちに気づくわけがない。」
「もう、いい加減にしなさい!」
三人に説教する頼。
その姿を同情の眼差しで見つめる、ACEのメンバーたち。