今日からトップ!?







いろいろなアトラクションに乗ったり、ショーを見たりして、高島くんと楽しい一時を過ごす。




もう、夢みたいだなぁ。







「末吉、疲れてない?」



「うん、大丈夫、まだまだ元気だよ!」



「そろそろ試験だからなー。
試験期間入ると、勉強でいっぱいいっぱいだから今日思いっきり楽しんどこ!」



高島くんは、無邪気に笑う。




そっか、もうすぐ試験かぁ。

前回は一位だったけど、トップになってから勉強の方は疎かになってるからな。



ちょっと、やばい。

全力で勉強しなきゃだな。






「あ、あれ乗りたい!」







高島くんの指す方には、水の急斜面をくだるアトラクション。




15、6人が一つの丸太に見たてた乗り物にのり、水の上を進んでいき最後に急降下・・・的な?





「え・・・」





絶叫系、オバケ系がダメな私。


思いっきりあれ、絶叫系。





「あ、やっぱりいいや!
あれ、乗ろう、コーヒーカップ」



高島くんは私の表情が一瞬くもったことに気づいたのか、
隣のコーヒーカップを指差して、微笑む。






でも、高島くんは、きっとあれに乗りたいんだろうなぁ・・・













女は度胸!!





「高島くん、大丈夫だよ!
あれ乗ろう?」



「え、大丈夫?」



「大丈夫!ほらっ、行こう!」




私は高島くんの手を引いて向かう。




チャッと乗ってチャッと済まそう!

うん、一瞬だ一瞬!!

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