今日からトップ!?
私はふと後ろを振り返る。
すると、サッと物陰に隠れる三人。
「高島くん、ちょっと、お手洗い行ってきていい?」
「あ、うん。
ここで待ってる。」
私は高島くんに笑顔で手をふり、そのまま笑顔をあの三人に向ける。
「やばいやばい、頼きたよ。」
「写真あるとは思わなかった・・・」
「僕知ってたけどね。
全て僕の計算通り!」
「ちょっときてくれる?」
私は笑顔のまま、三人を人が少ないところへ連れて行く。
「あのですね、なんでいるのですかね?」
「ほら、トップがいきなり襲われたらいけないじゃん?」
「護衛。」
「あの男からの護衛も兼ねて!」
「いやいや、あの、私・・・
デート中なんですけど。」
ってか護衛ってなに!?
侑哉くんに関しては、
高島くんからの護衛とか、よく分からないこと言ってるし。
「今すぐ帰って!!」
三人に監視されながらデートなんで、御免だ。
「えー、チケット代もったいないし。
こっからは、俺ら尾行なんてせずに自分らで遊ぶからさぁ。」
「悪かった、もう尾行はしないから。」
秀太郎と竜くんは、悪いと思っているらしい。
私は侑哉くんを見る。
・・・とてもニコニコしている。
要するに、反省の色なし。
むしろこの人、繰り返すよ。
「侑哉くん、お願いだから私の邪魔しないで・・・」
「言ったよね?」
侑哉くんは、ニコニコしながら、いう。
「手加減しないよって。」
その笑顔が怖いです。
ってか、そう!
私、侑哉くんにキ、キスされたんだっけ?
一回目は仕方ない・・・
私にとってファーストキス、だったけれども仕方ない。
白野江さんのせいだし、うん。
だけど、二回目はあれ、確信犯だよね?
なに、侑哉くんはキス魔なわけ?
「頼、顔真っ赤だぞ?」
秀太郎が私の顔を覗き込む。