今日からトップ!?
「今日は凄い楽しかった!」
家まで送ってくれた高島くんは、いつものような爽やかな笑顔でそう言う。
「私も楽しかった!」
邪魔入ったけど!
いいところで邪魔入ったけど!!
「末吉、」
「ん?」
高島くんは、私の首に腕を回す。
「高島くん?」
顔近い!
息を吐いたら、高島くんにかかっちゃいそうで、私は必死に息をとめる。
「できた!」
「え?」
私から離れた高島くんは、優しく微笑む。
「これ!?」
私の首元には、ピンク色のハートのチャームのついた、ネックレス。
「ミサンガのお礼!」
「あっ、ありがとうっ!!」
きっと、今の私は、口元緩みっぱなしなんだろうな。
「大切にする!!」
私はネックレスを見つめる。
「・・・頼。」
え?
高島くんの方をみると、顔を真っ赤にして、私を見つめている。
今、頼って・・・
「頼って・・・呼んでいい?」
「うん!うんっ・・・」
高島くんに、名前で呼ばれた・・・
ただそれだけなのに、頼って名前が素敵に聞こえるよ。
「頼、また、デート誘ってもいい?」
「もちろんっ!!」
私は首を縦にふる。
「よかった。
じゃあ、また学校で!!」
高島くんは、微笑みながら手を振る。
私も笑顔で手を振る。
もう、
今なら絶叫マシン、100回くらい乗れちゃいそう。