今日からトップ!?









「そっかぁそっかぁー、なーんだ。
俺はてっきり、
なぁ、竜。」


「二人がキスするのかと思った・・・」




さっきのやり取りは、私が侑哉くんに数学の教えてほしいと頼んでいただけだと知った途端、急に上機嫌になった秀太郎と竜くん。





「き、キス!?
するわけないでしょ!!

今回数学難しいから、侑哉くんに教えてもらおうと思って。」




「まぁ、そのご褒美を前払いとして、キスしようとしたけどね、僕は。」





侑哉くんは私の教科書を見ながら、さらっとそんなことを言う。



「ゆ、侑哉くんっ!?」



「てめぇ、俺たちが見てるの気づいててわざと!!」


「キス・・・」






秀太郎と竜くんは、侑哉くんの肩をユラユラ揺らしている。




なんなんだ、最近のこの三人の絡みは。





それに、侑哉くんのこのキス魔な感じ。



自分の身は自分で守らなきゃ、うん!!






そんなこんなで、侑哉くんの特別数学講座、開講。

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