今日からトップ!?






「侑哉くん、離して?」


「やだ。」



侑哉くんは、真剣な顔して言う。



「お願い、離して!!」



「やーだ。」





なんなんだ、この子は。



私は必死に抵抗するが、やはり侑哉くんの力にはかなわなくて。





いつもニコニコしている侑哉くんでも、こんなに力あったんだなぁと、改めて思う。



そっか、これがあれか!


信が言われていた、
普段可愛いのに怒ったら男!


ギャップ萌え!










いやいや、萌えないよ。


危険だよ、危険!!






「侑哉くんっ」



「ゆーや。」




侑哉くんは、少し拗ねたように言う。



「呼び捨てで呼んでくれてもよくない?
そろそろ。」





確かに。



私、秀太郎は幼馴染だから、そのまま秀太郎だけど、
竜くんと侑哉くんは、呼び捨てではないなぁ。




「侑哉!
ほら、言ってみて!」



「ゆ、うや・・・くん?」







「ふざけてるの?」



侑哉くんはニコニコしながらも、怒ってらっしゃる。



仕方ないじゃん!!


今までずっとそう呼んできたんだから。



そこらへんの習慣性を分かっていただきたい。

< 72 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop