今日からトップ!?
「なんか嫌な予感がしたから戻ってみれば、侑哉、お前何してんだよ!!」
「ん?勉強だよ?」
侑哉くんはニコニコしながら答える。
怒っている秀太郎にひるむこともなく、ニコニコ・・・いや、きっと嫌味な笑顔をする侑哉くんは、とても、強いと思う。
秀太郎はそんな侑哉くんを見て、さらに怒る。
「てめぇっ、タイマンだぁ!!」
「いいよ、臨むところだね。」
それは、許さない。
「あんた達いい加減にして!!
仲間通しでタイマンとかやるんだったら、私許さないからね?」
「頼・・・」
「ごめん・・・」
秀太郎と侑哉くんは、罰そうな顔して謝る。
私は乱れた服を直し、入り口の方へ向かう。
「頼怒ったの・・・?」
侑哉くんは、泣きそうな顔して聞いてくる。
「さっきも言ったでしょ?
私お腹空いたのっ・・・
ほら、みんな食べに行こう!」
私は笑顔で言う。
普通なら、あんなことされて、
怒ったり、嫌いになったりするのかもしれない・・・
けれど、なぜか侑哉くんには、そんな感情わかない。
ただ、ちょっぴり、
「頼、可愛い声だったね!」
「なっ・・・」
いや、かなり、恥ずかしい。