今日からトップ!?
現地に着くと、まず旅館に行き、荷物を置く。
そしてここからは、お父さんとお母さんは結婚式へ、私と信は観光をする。
思う存分聞き出してやるんだから!
信のやつ、覚悟しなさいよ!
私は"眠たい~"なんて言っている信を引っ張り、観光へと出発する。
いろいろ聞き出してやる!と意気込んだはずの私は、数時間後には綺麗な魚たちに釘付けだった。
「わ、綺麗!!」
「綺麗だねー。
水族館とか、小学生ぶりじゃない?
ほら、頼が行きたいってだだこねて。」
「あー、そうかも。
って、何私がワガママ娘みたいな言い方してんのよ。」
私は信の背中をドンッと叩く。
「痛いって!
頼、本当に女の子ー?」
「うるさいっ!!
どう見たら男の子なのよ!」
「でも、未だに俺と間違われんじゃん。」
「だからショックなのよ!
体格だって一応女の子らしくなってきたはずなのに・・・
私声だって女の子のはずなのに・・・」
成長期終わっても間違われるってことは、私に女としての魅力がないのかと、時々悩むことがある。
いや、確かに胸は無い。
無いですけれども。
「あ、タツノオトシゴ!」
信は、目をキラキラさせながら、水槽を覗き込んでいる。
その姿はどう見ても女の子で・・・
ん?
私に女の魅力が無いのではなくて、
信が男らしくないだけでは?
と、ポジティブにも考えてみる。