今日からトップ!?





「なに、双子?」


「二人とも可愛いねぇ。
キミもおいでよ。」





男は、信の腕も掴む。



きっと、信のことを女の子だなんて勘違いしてるんだ。


ってことは、私に女の子の魅力がないってわけじゃないのか!


信に間違われるのは。






「頼、行こう。」



信は男の手を振り払い、私の手を掴む。





「そう逃げるなって。」




男は信の肩をつかむ。





そして、


「うわっ」






数秒後、男は殴り倒されていた。



「俺に触んな、汚い。
んでもって、そんな汚い手で頼に触るな。」




さっきまでのニコニコ信は消え、男たちを冷たい瞳で睨む怖いノブ。





男たちは顔を真っ青にして走って逃げて行く。




「もう、頼何してんの?
一人でウロウロしてから・・・
ほんっと、危なっかしい」



そう言って、信は私の手を掴み、引っ張って行く。



いつもの信だ。





「信、ありがとう!」



「俺、怒ってんだからね!」







< 81 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop