今日からトップ!?







信に連れてこられたところは、旅館の庭だった。

ライトアップされていて、綺麗。



「さっきパンフレット見た時、ここのこと書いてあってさ。
頼、こんなん好きでしょ?」




さすが信。



だてに17年間も双子をしてないね。






私と信は、並んで庭を散策する。





「頼・・・」



「ん、何?」






「巻き込んでごめん。」




いきなり信に謝りる。


信はとても悲しそうな顔をしていて。



私は、"うん。"としか頷けなかった。






「みんな、元気にしてる?」



「してるよ。
秀太郎も、竜くんも、侑哉くんも。」



「そっか・・・」



信は弱々しく呟く。


そんな信を見るのは初めてで、どう話しかけていいのか分からない。




「ノブっ、いい仲間もったね!!」



私は笑顔でそう言った。



「だろ?」




ノブは笑顔で言う。




「あいつらなら、頼を守ってくれる。」






ノブの言ったその言葉には、何か深い意味がある気がした。




でも、それを聞くことはできなくて。




今悲しい顔をしているのは、

私の双子の信?


それとも、ACEのトップの、ノブ?

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