悪魔の微笑み





だが……







「てめぇ、何考えてんだ」




待ち合わせ場所の近くまで来たとき、低い声が聞こえた。



嫌な胸騒ぎがする。

こんなとき、役に立つのは第六感だ。






危ない男がいる。



そう思ったあたしは、樹木の茂みから様子を伺う。

そして、その光景を見た瞬間、凍りついた。




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