悪魔の微笑み




「大丈夫だよ、ありがとう」




助けてとは言えないあたし。

心が悲鳴をあげている。





「だけど……

少し疲れているかな」




弱音を吐いたあたしを見て、正樹君は悲しそうに顔を歪めた。





ごめんね、正樹君。

正樹君の優しさを利用してしまって。

でも、今のあたしは、何かにすがらないと生きていけない。




あたしは……




すごく弱い。




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