悪魔の微笑み




彼は、一目で良くない男だと判断出来る。

街をうろつくヤンキー上がりの者だろう。

気に食わないことがあって、一人で待ちぼうけしていた正樹君に喧嘩を売ったのが関の山だろう。







「な……何も……」




正樹君の声は、震えていた。

だが、男は容赦しない。

正樹君の胸ぐらを掴み、拳を振り上げた……。




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