悪魔の微笑み





顔を歪めるあたしが無理矢理引っ張っていかれた場所。

そこは、DJブースよりさらに奥の小部屋だった。

濃紺の扉を開くと、そこは小さな部屋だった。

相変わらず暗い照明の中、白いソファーに座る女性が見える。

辺りは暗いのに、まるでそこだけ光っているかのように明るかった。






「あら、輝」




女性は立ち上がる。

例によらず、CGみたいな綺麗な顔立ちをしている。

白い清楚なワンピースを着ている彼女は、まるで女神だ。





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