悪魔の微笑み





え……!!?






あたしはその場で棒立ちになっていた。

これ以上聞くのが怖いのに、動くことすら出来なかった。

ただ、心臓だけが破裂しそうなほど脈を打ち、身体がガクガクと震える。

背中を大粒の汗が伝った。







理解出来ないけど……

何だかよく分からないけど……





輝はあたしに大切な人「アキ」を重ねている。

そして、輝があたしを抱いたとき、輝はこの世から消える。





それだけは分かった。



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