悪魔の微笑み
第二章
幸せ?
それから数分後だった。
明里さんが帰ってきたのは……。
明里さんは相変わらず優しげな顔で、にこりと笑っていた。
そんな明里さんに、
「輝は?」
と聞く。
泣いていたことがバレないように、下を向きながら。
きっとあたしの眼は腫れ、顔は紅潮している。
「彼は聖と外にいるわ。
……あなたを待っている」
明里さんは静かに告げた。
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幸せ?