悪魔の微笑み





「あのさ、玲……」




急に真顔になる有希。

ほんのりと頬が紅い。

何か深刻な相談があるのだと悟る。





「どうしたの、有希?」




そう聞くと、有希はさらに紅くなって下を向いた。






「あたしもね……

好きな人、出来た」




その言葉に、




「えぇぇっ!?」




あたしは大声をあげていた。






あたしの恋を手助けしてくれた有希。

ストーカーの件も親身になって心配してくれた。

そんな有希の恋だから、何としても応援したい。






やる気満々のあたしだったが、

有希の口から聞いた言葉に耳を疑った。






「……白浜先生」




「えっ!?」






< 157 / 307 >

この作品をシェア

pagetop