悪魔の微笑み
「あのさ、玲……」
急に真顔になる有希。
ほんのりと頬が紅い。
何か深刻な相談があるのだと悟る。
「どうしたの、有希?」
そう聞くと、有希はさらに紅くなって下を向いた。
「あたしもね……
好きな人、出来た」
その言葉に、
「えぇぇっ!?」
あたしは大声をあげていた。
あたしの恋を手助けしてくれた有希。
ストーカーの件も親身になって心配してくれた。
そんな有希の恋だから、何としても応援したい。
やる気満々のあたしだったが、
有希の口から聞いた言葉に耳を疑った。
「……白浜先生」
「えっ!?」