悪魔の微笑み
痛心
ガシャーン!!
聖さんの声と、ガラスの割れる音が重なった。
思わず飛び上がってしまうあたし。
心臓が止まりそうなほど激しく動いている。
カウンターの上に置いてあった聖さんが作ってくれたカクテルジュースは、ガラスが砕け、フルーツが飛び散り、
カウンターからは透明な液体がポタポタと垂れていた。
それがあたしのスカートを濡らし、足に冷たい感覚が走る。
まずい……
あたしの力が暴走してしまったの?
メニュー
痛心