悪魔の微笑み
「うるせぇな!
せめて酔っ払い気分でも味わいてぇんだよ!!」
騒ぐ輝に、
「じゃあ本物飲めよ。
飲んで動けなくなればいい」
冷たいことを言いつつにこりと笑う聖さん。
そんな聖さんを見て、輝は顔を歪めて横を向いた。
どうやら輝は聖さんには敵わないらしい。
上には上がいるということか。
少なくとも、聖さんの方が常識があって、聖さんの方が天使に相応しい。
そんなことを考えながら、ぼーっと聖さんを見ていたあたし。
そんなあたしを、破滅的な声が襲った。
「てめぇ、聖に見とれてんじゃねぇ」