悪魔の微笑み




きっと、輝はあたしを見て幻滅するだろう。

いや、恐怖すら覚えるかもしれない。

それが本望のはずなのに、考えるだけで恐ろしい。





輝がどんな顔であたしを見ているかなんて、知りたくなくて……

きっと、眉間にしわを寄せ、ゴキブリでも見るような目であたしを見ているだろうが、

その現実を見たくなくて。



あたしはベッドに顔をうずめた。




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