悪魔の微笑み





「何してんだ?」




輝の声が聞こえる。

そして、ベッドが沈みスプリングが軋んだ。





嫌だ、近付かないで。

これ以上あたしを見ないで!!





願うあたしの瞳からは涙がこぼれ、シーツを濡らしていた。





輝に嫌われることを望んでさえいたのに……

酷くそれが怖い。






あたしは……



あたしは……




輝に惹かれているのかもしれない。





輝に恋をしているのかもしれない。






< 191 / 307 >

この作品をシェア

pagetop