悪魔の微笑み





机に座り、輝にしがみつくあたしの視線の先。

そこに彼はいた。




黒い短めの髪に、少し日焼けした健康そうな肌。

知性溢れるその瞳は、こっちを見つめている。







「まさ……ッ!!」





嫌だ、正樹君にこんなところを見られるなんて!!





それなのに、輝は激しくあたしの唇を貪り、あたしのブラウスの下に手を入れる。

そして、あたしの胸の膨らみに手を伸ばす。

いまだかつてない快感があたしを襲い、声が漏れそうになる。

そんなあたしの唇を、輝は唇でしっかりと塞いだ。







< 224 / 307 >

この作品をシェア

pagetop