悪魔の微笑み
「あいつらに見せてやれ」
耳元で輝が囁いた。
「快感に顔を歪め、俺を求めるその姿を」
その声はやたら色っぽくて、身体中の毛穴が逆立つようで。
あたしの胸に手を当て、首すじに顔を埋める輝の頭を抱え、
あたしは身体をびくんと反らせた。
出そうになる声をぐっと我慢する。
横目で二人を見ると、二人の視線は宙を泳いでいた。
二人がすぐ近くにいるのに。
こんな姿、見せられないのに。
なのに、拒むことすら出来ない。
あたしの身体は、輝を求めている。