悪魔の微笑み




「いでっ…!!」




後方、ちょうどあたしの真後ろから、男の叫び声が聞こえた。

それと同時に、鞄を持つ手に衝撃が走る。

それであたしは察した。

あたし、見知らぬ人をぶってしまったのだ。






「ごっ……ごめんなさい!!」




思わずそう言って振り返った時……






あたしは、地獄に落ちた。







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