悪魔の微笑み
その瞬間、輝の顔が強張った。
まずい、やっぱりあたしは地雷を踏んでしまったのだと察する。
それと同時に、あたしはアキの代わりだということを再認識する。
「あのクソ共、また変なこと吹き込みやがって……」
悪態をつく輝。
そんな輝の口から出た言葉は、あたしの考えているものとは全く違っていた。
「確かにあの女は悪魔になった。
でも、それが理由でお前にこんなことしている訳ではねぇ」
……え?
悪魔になった?
どういうこと?
きょとんとして輝を見るあたし。
こんなあたしを見て、
「だからそういう顔がいけねぇっつーんだよ!!」
怒鳴りそうな勢いで言葉を吐いた。