悪魔の微笑み




腕を組み、あたしを舐めるように見る輝。

その色っぽい視線にどぎまぎする。


だが、その口から出た言葉はあたしを現実につき戻すものだった。






「天使は人間を殺すと悪魔になる。



アキは……



俺を庇って悪魔になった」






初めて輝の口から聞く、輝とアキの話。



あたしは黙ってその話を聞いた。




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