悪魔の微笑み
「俺……止めたのに……。
なのに、有希は故障中の観覧車に乗ってしまって。
……今は動かすことすら出来ないみたいで。
……どうしよう、俺のせいて有希が……」
正樹君のせいじゃない。
正樹君は悪くない。
全部あたしのせいなのに。
あたしは正樹君を裏切った。
なのに、正樹君はあたしに罪をなすりつけようともしなかった。
正樹君も有希も、あたしにとっては大切な友達。
どちらも欠けてはいけない。